理想について 6



 相手の気持ちになって云々。あくまで理想である。理想は理想なのだ。が、このような文脈の道徳は他にもないだろうか。


 道徳自体、理想なのかもしれない。


 人の支配ではなく、法の支配。人が人を裁けない。また、人は自由でなければ、個人も成り立たず、刑法も成り立たない。どこの誰が何をしたということが成り立たない。悪魔が成り立ってしまうだろう。そして、神もである。支配するのは、人でも、神でも、悪魔でもなく、法である。


 ということは、相手の気持ちになってという文章は、腑に落ちなくなってくる。法の気持ちというのもおかしい。


 人の理想ではなく、法の理想なのではないか。ピンとこないかもしれないが、理想の法ではなく、法の理想ではないか。



 人が法を作るのではなく、法が人を作るのだ。



 何のための政治で、政治のための何なのか。法のための政治か、政治のための法か。人のための政治か、政治のための人か。


 government of the people, by the people, for the people


 これらニュアンス、…。













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